ラッキーフェス炎上理由は貴賓席設置!赤字2億でひどい?来場者感想も

コラム

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2024年7月13〜15日の3日間にわたり、国営ひたち海浜公園で「LuckyFes(ラッキーフェス)」が開催されます。


同イベントは、新型コロナウイルスの影響を受け同地での開催から手を引いた(2024年から復活予定)、国内最大規模の野外音楽フェス・「ROCK IN JAPAN(ロッキン)」の代わりとなる形で、2022年に初開催されました。



昨年度は限られたステージ構成でありながら、4万人以上が来場。

今年はさらに規模を拡大し、12万人の来場者を見込んでいるといいますが、ネット上で調べてみると「炎上」「赤字・失敗」などという不穏なキーワードが並んでいます。


以下では、ラッキーフェスが貴賓席設置で炎上した理由や、2億超の赤字による「ひどい・失敗」といった口コミの真相について詳しくまとめています。


ラッキーフェスの開催内容詳細はこちら

【ラッキーフェス2024】7/13(土)ー15(月)開催!駐車場/チケット/配信ある?


豪華110組出演アーティストのセトリを一挙公開!


【ラッキーフェス2024】全セトリとステージ/出演者一覧/タイムテーブル


ラッキーフェス炎上理由は貴賓席設置!

ラッキーフェスの開催経緯は?

「LuckyFes(ラッキーフェス)」とは、2022年から茨城県ひたちなか市で開催がスタートした音楽フェスで、主催者はLuckyFM (茨城放送)です。


ラッキーフェスが開催されるに至った直接のきっかけは、

2022年にロッキン・ジャパンが茨城から撤退したこと

でした。


新型コロナウイルスの蔓延が世界的な問題になっていた当時、会場となるひたち海浜公園の構造上、万全な感染対策をとることが難しいということで出された苦渋の決断でした。


移転先は千葉市蘇我スポーツ公園に決まり、その理由について、同イベント代表の渋谷陽一氏はのちに以下のように明かしています。

「参加者は移動をせずにふたつのステージを観ることが可能で、ステージエリアの移動も広い導線を数百メートル歩くだけです。これなら密を回避して野外フェスを開催できる、そう判断してロック・イン・ジャパンの開催地変更を決しました」

引用:ビジネスジャーナル


20年以上にわたり、「ロッキン=茨城県」のイメージがありましたから、中止が発表された際には、地元の茨城県民を中心に経済的・精神的な損失の懸念が噴出。

そんななか、「茨城のフェス文化の灯を消すな!」を合言葉に名乗りをあげたのが、茨城放送(LuckyFM)でした。

事前にプレスリリースの時期を知っていた同放送局のオーナー・堀義人氏は、ロッキンジャパンや渋谷陽一氏に面会して、新たなフェスを立ち上げることを打診。


ロッキンが開催地を移転すると発表した2時間後に、「LuckyFM Green Festival」(通称LuckyFes)という新たなフェスを開催することを発表し、大きな話題になりました。

このタイミングでフェス開催を発表した理由については、「茨城の人たちを落胆させまい、希望を持たせたい」という想いがあったとのちに語っています。



炎上理由は貴賓席の設置

ラッキーフェスの詳細をネット上で検索すると、まず最初に目に飛び込んできたのは「炎上」という文字でした。


自粛期間中のイベント開催ということで、一定数の反対意見が出ること、炎上する可能性があることは何となく想像がつきますが、今回の件についてはどうやらそれ(コロナ禍でのフェス開催)以外の理由があったようです。


茨城を再び盛り上げるために企画されたラッキーフェスが炎上してしまった理由、それは

主催者の堀義人氏が「貴賓席を設置したこと」

にあったようです。



ラッキーフェス主催者の堀義人氏は、Facebookを通じて、

・日本のロックフェスとして初めて完全招待制の貴賓席を設置する
・会場の一番良い場所を2エリア確保してVIPエリアを設ける
・自身の親しい友人を1日最大300名招待する

ことを発表しました。

貴賓席の値段は通常のVIP席で12万円特別貴賓席に至っては50万円というかなり高額なものです。


さらに、自身のFacebookで以下のように記載したことが、さらなる炎上を招きました。

アクセスは大変だし、暑いし、混んでいるし、フェス飯には並ぶし、ステージ前方では熱狂的なファンが占めて、演奏中は立ちっぱなしになり、汗だくだくになり休むところもなく疲れます。

引用:堀義人Facebook


この記事が投稿されると、SNSでは辛辣な意見が複数寄せられる事態となりました。


・「フェス文化」に対して「汗だくで休めないし疲れるから、貴賓席で見ようぜ」って言っちゃう人って…
・プロデューサーのお友達(完全招待制)一番見やすい貴賓席に座ってるフェスとは?
・冗談だとしても全く笑えないし、マジだとしたらフェス文化への冒涜に他ならない。
・「質の高い」とか「貴賓席」っていうネーミングが反感を買ってしまうのでは?じゃあそもそも買えない自分達は何なの?ってなっちゃう。



これらの意見に対して、堀氏は貴賓席を設置した理由はあくまでも「フェスに参加してこなかった世代の方々に、快適に夏フェスを楽しんでもらうため。最高のフェスを作るため」であるとも語っています。


夏フェスは正直言って暑くて汗でだくだくになるし、体力の消耗は激しいし、人気のフェス飯には並びます。

堀義人氏が述べていることはあながち間違っていないと思う。


しかし、それを「暑い」「混んでる」「疲れる」とマイナスワードをこんなにもたくさん並べて、わざわざ言語化する必要はなかったのではないかとも思います。

なぜなら、そういった過酷な状況すら夏フェスの醍醐味と考え、「楽しい!」という気持ちが上回る“(堀氏いわく)熱狂的なファン”が多くいるのだから。


そして、上記の投稿(ツイート)に100%賛同するのであれば、

・「50万,12万は「(経営者仲間への)来賓席用意するから協賛ください」としか読めない」
→「貴賓席」ではなく「協賛者席」で良かったのでは?

・「貴賓席(VIP)席は、ステージの最後列か横/あくまでも、一般席がメイン」
→Facebookで案内されていた「会場の一番良い2エリアを確保して…」という文言とかなりイメージの差がある。


「協賛してくれる人の為に、過ごしやすい席を用意した」といえば、全く印象は違ったはず

他のフェスにもいわゆる「VIP席」というのは存在しますし、決して珍しいものではありません(招待制、ということ以外)。


「フェスの過酷な状況を理由に、行くのを躊躇う人を減らしたい」
「様々な年代の人が楽しめる、最高のフェスを作りたい」


そんな堀氏の想いに強く共感し、ぜひそうなってほしいと願うからこそ、今回の一件で「想いを伝えることの難しさ」を感じずにはいられませんでした。


赤字2億でひどい?

2022年に開催をスタートさせ、今年で3年目を迎える「ラッキーフェス2024」。

結論からお伝えすると、過去に開催された2回はいずれも赤字であったことが分かっています。


初開催となった2022年の来場者数は約2万人で4億円の赤字、2回目の昨年2023年の来場者数は約4万2,000人で2億円の赤字だったそうです。


1回目が約4億円、2回目が約2億円の赤字だったという事業の収支について「今年は収支均衡か黒字をめざす」(堀氏)。ラッキーフェスの今後のビジョンについて「次回で国内の3大フェスに肩をならべるという目標を達成し、その後は『アジア最大』をめざす」と説明した。

引用:日本経済新聞


日本最大級の夏フェス「ロッキン」の後を継ぎ、同じ場所で開催されるということもあり、「比較されるのは当然、ロッキン・クオリティでアーティストを呼び、ステージ音響照明LEDをつけて、会場を設営した」というラッキーフェス。


妥協することなく「ロッキン・クオリティ」を追求した結果、上記のような多額の赤字になってしまったのだとか。


ちなみに、政府や県・市からの補助金はゼロだったそうで、開催初年度の損失額4億円(売上金3億4千万円/経費7億4千万)は、堀氏が個人で全額負担したそうです。


最終的に僕個人で損失補填しました。
茨城放送には迷惑をかけられないですしね。元々「やるっきゃねーべよ」で始めた時に「損失は僕個人が補填する」と茨城放送には伝えていました。

引用:Musicman


グロービス・キャピタル・パートナーズの代表を務め、実業家としても知られる堀氏だからできることだと感じますが、それでも「4億円の自己負担」は気が遠くなるような金額ですね…


「最初の赤字は覚悟のうえで、将来的に多くの人から愛されるフェス文化を作っていきたい!」

堀氏がこのフェスにかけるそのような想いと、強い覚悟を改めて感じました。

ラッキーフェスの来場者感想


開催前から炎上騒動が勃発し、新型コロナウイルスの影響など様々な心配もありつつ、開催にこぎつけた「ラッキーフェス」。


実際に来場した方からは、以下のような意見が寄せられていました。


第1回目・ラッキーフェス2022の感想

・総合P堀氏の挨拶では、地元愛、茨城愛を感じて嬉しかった。とにかく観客のことを考えてくれてると感じた。
・堀さんが言ってた、ロッキンの徹底的な差別化戦略の意味が昨日今日で分かった。
・短い期間で、開催を企画、準備、実行してくれて、本当に感謝。楽しかった。
・家族でフェスを楽しむ、という夢を叶えてくれたのがラッキーフェスでした。ありがとう!
・コロナで奪われた夏フェス、またこの場所で迎えられたことが幸せ。


第2回目・ラッキーフェス2023の感想

・とにかく多種多様なジャンルの音楽、アート、食が楽しめた
・(一部のステージで)写真、動画撮影がOKなのは新しい
・ライブだけでなく花火も規格外に素晴らしかった
・来場者層がロッキンとは違う。ファミリー層が多い。
・無断撮影や酔っ払いに対し、毅然として注意する係員が多くて、安心して楽しめた


※なお、撮影の可否についてですが、公式では「撮影及びSNS投稿は原則OK」としつつも、実際はアーティストごとに規約が異なります。

昨年度は、当日のステージ・アーティストごとに撮影とSNSの可否一覧(リスト)が掲載されていました。


詳細や注意事項は公式HPをご確認ください。


参考:ラッキーフェス2023【ステージの撮影及びSNSポリシーについてご案内】


また、改善点としては以下のような意見があがっていました。

・出店の場所によって、ネット環境が悪く、決済の通信エラーでもたつくことが度々あった。
・ゴミが多い。ゴミ箱ではなくステーションなので、捨てたい時に捨てられなかった。
・一部ビールを持ったまま最前列で騒ぐ大人など、マナーの悪い人がそのままになっていた。
・グループゾーンとステーションの中間にトイレがほしい。
・テントエリアのスペースをもう少し広くしてほしい。 etc… 




いずれにしても、一昨年・昨年の感想レポで、多くの人が口にしていた言葉は「まだまだ伸びしろがある!」というものでした。



それは決して「今がつまらない」という後ろ向きな意見ではなく、十分に楽しめたうえでさらに面白くできそうだ!というフェスを愛する人達からの期待の声であると感じました。

3回目の開催となる今年は、芝生広場をメインにステージ構成も刷新し、会場の規模を拡大、出演アーティストの数も100組を超える、まさに夏の一大イベントになりつつあります。


これから「ラッキーフェス」がどのように進化を遂げていくのか、それを身近で感じ体験できる私たち世代はすごくラッキーかもしれません。

今後のフェス文化の継承に、大いに期待していきたいと思います。


ラッキーフェスの開催内容詳細はこちら

【ラッキーフェス2024】7/13(土)ー15(月)開催!駐車場/チケット/配信ある?


豪華110組出演アーティストのセトリを一挙公開!


【ラッキーフェス2024】全セトリとステージ/出演者一覧/タイムテーブル

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