フジロック2025はしょぼい?出演者一覧/オワコンと言われる理由5選

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2025年7月25日(金)から27日(日)にかけて、今年も新潟苗場スキー場を舞台にフジロックフェスティバルが開催されます。

日本三大フェスにも数えられる夏の風物詩ともいえる同イベントですが、ここ数年「出演者がしょぼい」「そろそろオワコン」なんていう声がチラホラ聞こえるようになってきました。


国内外からトップアーティストが招致され、前夜祭も含めた4日間で毎年10万人以上が来場する一大音楽フェスティバルに、近年何が起こっているのでしょうか。


以下では、フジロック2025の出演者がしょぼいと感じる人達の実際の意見や、オワコンと言われる理由5選について詳しくまとめています。


“フジロック”なのに富士山で開催されないのはなぜ?

「フジロック中止しろ」はなぜ?歴代の場所と富士山ではない理由も



フジロック2025の出演者はしょぼい?

「フジロック2025の出演者はしょぼい」という声

今年も新潟の苗場スキー場を貸し切り、フジロックフェスティバル2025が開催されます。

近年では音楽ライブ以外にも、キャンプエリアやワークショップなどのアウトドアを楽しむ目的で訪れる人も多くいますね。


そんな幅広い年齢層や目的をもった人々から長年親しまれてきたフジロックですが、ここ数年間少し残念な意見が聞かれるようになりました。


それは「フジロックの出演者はしょぼい(近年しょぼくなっている)」というものです。


フジロックのラインナップを見て正直いってしょぼいと思った

2025フジロックのラインナップしょぼいというか、グリーンステージにこの人たちが?マジで?というようなバンドがちらほらいますね

こんだけチケット値上げされて、ラインナップもしょぼいのに何故喜んでフジロックやサマソニへ行くの?


新型コロナウイルスの影響を受け規模を縮小して開催された2021年度の来場者数は、4日間の累計で3万5449人と過去最低を記録しました。

しかしその後、2022年には6万9000人、2023年は11万5000人と少しずつ人出は戻ってきている印象です。


それでも上記のような意見が寄せられる理由とは一体なぜなのでしょうか。


以下では、ご参考までに現時点で発表されているフジロック2025の出演者をご紹介します。


フジロック2025の出演者一覧

7月25日(金)の出演アーティスト


[GREEN STAGE]
FRED AGAIN../Vaundy/HYUKOH & SUNSET ROLLERCOASTER/BRAHMAN/ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRA(feat. 山下久美子、甲本ヒロト、釘屋 玄、US、Liam Ó Maonlaí)/US
[WHITE STAGE]
Suchmos/OK GO/MIYAVI/MDOU MOCTAR/ECCA VANDAL/おとぼけビ〜バ〜
[RED MARQUEE]
TYCHO/PERFUME GENIUS/青葉市子/MARCIN/TOMOO/kurayamisaka(Selected by ROOKIE A GO-GO)
[PLANET GROOVE]
坂本慎太郎/KIASMOS/Joy (Anonymous)/HIROKO YAMAMURA
[FIELD OF HEAVEN]
EZRA COLLECTIVE/MAYA DELILAH/PARLOR GREENS/ANSWER TO REMEMBER/KIRINJI/トリプルファイヤー
etc…



7月26日(土)の出演アーティスト

[GREEN STAGE]
VULFPECK/山下達郎 /JAMES BLAKE/STUTS (Band Set)/君島大空 合奏形態/CA7RIEL & PACO AMOROSO
[WHITE STAGE]
FOUR TET/BARRY CAN’T SWIM/JJJ/FAYE WEBSTER/BALMING TIGER/FERMIN MUGURUZA
[RED MARQUEE]
サンボマスター/GINGER ROOT/NEWDAD/YHWH NAILGUN/離婚伝説/jo0ji/downy
[TRIBAL CIRCUS]
CONFIDENCE MAN/NIGHT TEMPO/JANE REMOVER/JYOTY/パソコン音楽クラブ
[FIELD OF HEAVEN]
EGO-WRAPPIN’ /AFRICAN HEAD CHARGE/THE SKA FLAMES/踊ってばかりの国/THE PANTURAS/mei ehara
etc…


7月27日(日)の出演アーティスト

[GREEN STAGE]
VAMPIRE WEEKEND/RADWIMPS /LITTLE SIMZ/Creepy Nuts/森山直太朗/RED HOT CHILLI PIPERS
[WHITE STAGE]
HAIM/羊文学/ROYEL OTIS/佐野元春 & THE COYOTE BAND/SILICA GEL/MONO NO AWARE
[RED MARQUEE]
THE HIVES/kanekoayano/ENGLISH TEACHER/まらしぃ/MEI SEMONES/T字路s/DYGL
[SUNDAY SESSION]
勢喜遊 & Yohji Igarashi/Ovall/Nujabes Metaphorical Ensemble/ATSUO THE PINEAPPLE DONKEY/FULLHOUSE
[FIELD OF HEAVEN]
GALACTIC Featuring Jelly Joseph/ROBERT RANDOLPH/JAKE SHIMABUKURO BAND/GRACE BOWERS & THE HODGE PODGE/吾妻光良 & The Swinging Boppers/She Her Her Hers
etc…



「オワコン」と言われる理由5選

出演者がしょぼい」という意見以外に、少数ではありますが「オワコン」なんていう声も聞かれるようになった、国内屈指の音楽イベント・フジロックフェスティバル。

その理由はいったいなぜなのでしょうか。


過去の開催時の様子。会場の一体感こそ、大型野外フェスの醍醐味ですが…


ここ数年SNSを中心に寄せられている意見やコラムなどを調べてみた結果、大きく分けて5つの理由があると考えました。


【1】金額的に見合わないと感じる
【2】近年のロックファンの減少傾向
【3】音楽ジャンルが幅広すぎる
【4】来場者の年齢層が高い
【5】自粛期間中の中止騒動によるイメージ低下


上記の理由について、1つずつ詳しく解説していきます。



金額的に見合わないと感じる

今年のフジロックフェスのラインナップが発表された際、SNS上で多く寄せられていたのが、

出演アーティストのメンツと、チケットの料金が見合っていないのではないか

という意見です。


フジロックフェスティバルのチケット(一般発売)の料金は、1日券2万5500円金曜ナイト券1万6000円、1日券(Under22)1万8000円と、他の大型フェスと比べてもかなり高額な部類に入ります。


ご参考までに、いわゆる「日本五大ロックフェス」のその他チケット料金は以下の通りです。

・サマソニ1日券 1万9000円
・ロッキンジャパン1日券 1万5000円
・ライジングサンロックフェスティバル1日券 1万4000円
・apバンクフェス1日券 9,000円


キャンプ場併設・オールナイトという形態や、国外からも多くのアーティストを招致することから費用がかさむという事情があることも理解できます。


それでも、一部のファンからは「事情を踏まえても高すぎる」という意見が噴出してしまうようです。


ロックファンの減少

日本に限った話ではありませんが、

音楽の多様化が進み、ロックジャンル自体のファン離れが加速している

ことも、「オワコン」と言われる理由の一つになっているようです。


日本以上にロック離れ激しいからな。
逆に耳の肥えたイギリス人、このラインナップで今年のグラストンベリーはしょぼいって荒れてるらしいで笑
確かに例年よりロックは少ないかもやけどこれ聞いてイギリス人にフジロックの自慢やめとこうって思ったww


上記の口コミにある「グラストンベリー・フェスティバル」とは、イングランド南西部にある街で毎年開催される、世界最大規模の屋外音楽フェスティバルの名称です。


1970年に初開催されてから50年以上の歴史を誇り、毎年20万人以上が訪れる歴史あるフェスです。

そんな世界的に知られる音楽フェスでさえも、「ロックジャンルが減った」と騒がれるくらいですから、日本の国内フェスも例外ではないでしょう。


新たな音楽ジャンルが日々生み出され、文化を形成していくことは素晴らしいことです。
しかし、最盛期と比べて、ロック分野は衰退しているという印象がどうしてもぬぐえないのもまた事実のようです。



音楽ジャンルが幅広すぎる

フジロックフェスティバルの「出演者がしょぼい」と思われてしまう理由の一つは、

音楽ジャンルが幅広く、万人受けしないラインナップである

ことも関係していると思われます。


フジロックフェスティバルの大きな特徴として、アーティストや楽曲のラインナップが多様性に富んでいるという点が挙げられます。

様々な音楽を楽しめる、新しい世界を知ることができるという点では大きなメリットがある音楽の多様性。

一方で、一部のファンにとっては「知らない曲ばかり」「(その分野では著名でも)マイナージャンルのアーティストはわからない」といった意見も挙がっているようです。


「自分の知っているアーティストが少ない」「世間的に知名度の高いアーティストが少ない」=“出演者がしょぼい”という印象に繋がってしまっているのかもしれませんね。


自分が今まで知らなかったジャンルにも興味を持ち、「新たな音楽を知る機会!」と前向き楽しむ姿勢も必要ですね。


来場者の年齢層が高い

フジロックフェスティバルに「オワコン」という印象を持たれる理由の一つに、

他のフェスに比べて、来場者の年齢層が高いこと

が挙げられると思います。


つまり、新たなファン層を獲得できていない、というイメージに繋がってしまう



正確な統計があるわけではありませんが、フジロックに実際足を運んでみると、来場者は30~40代前半くらいの方が最も多く、10代の若者はかなり少ないように感じます。


チケットの料金設定が高いことや、立地上参加が難しい(苗場での移動や交通費)、近年のロックファン離れ等の影響もあるのでしょう。

しかし、それでも都心型のロックフェスが若者中心であるのと比べると、初めて足を運んだ若者にとっては疎外感を感じる可能性もありそうです。


自粛期間中の中止騒動

フジロックフェスティバルが「オワコン」と呼ばれるに至る、決定的なイメージダウンにつながった出来事は、

2021年に勃発した、自粛期間中の中止・開催騒動

だと考えます。


開催地・新潟の医療関係者が声明を出す異例の事態に発展


遡ること3年前、2021年の夏は新型コロナウイルスの蔓延に伴い、全国各地で開催予定だったフェスやスポーツの試合、大規模イベントなどがことごとく中止を余儀なくされました。


ロッキンやサマソニも次々と開催中止を発表し、毎年10万人を超える人が集まるフジロックも当然その流れに乗るものと思われましたが、「ライブ中の声出し禁止」「ソーシャルディスタンスを確保」といった制限付きでの開催を発表したのです。



観客の自主性に任せると捉えかねられない感染対策は、世間から集中砲火の非難を浴びることとなり、出演予定だったアーティストの辞退が相次ぐなど異例の事態に発展。


のちに政府に対して、イベント開催に伴う費用として、1億5千万円もの補助金を申請していた事実も判明し、「2020年に開催できなかった費用の補填をするために、無理やり開催したのでは?」なんていう憶測が流れることとなりました。



実際のところはわかりませんが、この一連の出来事を通して「運営の懐事情が厳しいらしい」という印象が植え付けられ、“一度は行ってみたい夏の一大イベント”というポジションに陰りが見え始めたことは否めないように感じます。




ここまでフジロックフェスティバルに関する様々な意見をご紹介しましたが、実際のところ「オワコンなのか?」と聞かれれば、まったくそんなことはないと思います。


2020年の開催中止を経て、制限付きで開催された2021年の来場者数は3万5449人。

そこから少しずつ勢いを盛り返し、2022年は69,000人、2023年は延べ4日間で11万5千人と大きく動員数を伸ばしています。


また、国内外のトップアーティスト(2024年度は、THE KILLERSやKRAFTWERKも!)を多く招致し、SNSには開催を心待ちにする出演者や来場者の声が溢れています。


1997年に初めて開催されて以降、日本最大級の野外音楽フェスティバルとして、日本の音楽史を牽引してきた「フジロックフェスティバル」。


ロックファンによって、すべての音楽に支えられる人にとって、唯一無二でかけがえのないイベントであることは間違いありません。


これから先も時代とともに進化し続け、世代を超えて愛される“日本一の音楽フェスティバル”であり続けてほしいと願うばかりです。



“フジロック”なのに富士山で開催されないのはなぜ?

「フジロック中止しろ」はなぜ?歴代の場所と富士山ではない理由も

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